桜が散るのをよく武士の生き様に例えることがあります。慎ましさ、潔さ、命の輝きとはかなさといったイメージが重なります。
桜が散るのを見ていつも思い浮かぶのが、忠臣蔵の物語で、浅野内匠頭が辞世の句を詠む場面。
風誘う 花よりもなお 我はまた
春の名残を いかにとやせん
忠臣蔵はたくさんの映画やドラマになっていると思いますが、私が一番好きなのは、年末時代劇で、里見浩太朗が大石内蔵助を、風間杜夫が浅野内匠頭を演じた番組です。堀内孝雄の主題歌もとてもいい感じでした。
どうして忠臣蔵に魅かれるのかな…長年かかって主君の敵を討つ武士の忠義の心、主君に代わって汚名をそそぎ、死に向かう四十七士の命の儚さ…うまく言葉にできません。
山科の義士まつりはもちろん、赤穂の義士まつりにもいきました。赤穂では、西郷輝彦が大石内蔵助役で陣太鼓をたたきながら練り歩き…おまつりに行って、地元の人たちが赤穂義士を誇りに思い慕っているかんじが伝わってきました。
翌年だったかには同じ年末時代劇で「白虎隊」が放送されました。これもドラマ、主題歌(堀内孝雄)ともにとても感動しました。
さて、今朝のニュース番組で言ってましたが、4月から70歳までの雇用を努力義務とするそうです。若い社員とうまくやっていくコツは、自慢話をしないことだそうです。
思い当たる嫌な思い出があります。職場での朝の雑談のときでした。
私:今日は12月14日で討ち入りの日ですね。
若い女の子:討ち入りってなんですか?
私:忠臣蔵知らないの?
こういうのがいけないのでしょう。でもゲームやアニメの話ばかりしている若い人と何を話せばいいのかな…自分が若かった時に、今の自分くらいの年齢の人も同じように思っていたのでしょうね。